近年、海水に含まれるミネラル分は、健康に良いと言われるようになりましたが、ミネラルの何が, どのような作用を体にもたらすのでしょうか? 実は、多くのミネラルが「体内の生理作用に何らかの因果関係をもっているようだ」という事は、解っていますが個々のミネラル についての事は、まだ解明されていないのです。しかし、いくつかのミネラル分について、不足すれば、体の調子が悪くなったり 精神に異常をきたしたり、極端な場合は、病気になって死亡する事が解っています。また、戦時中にリンゲル液がない場合、海水を3倍 に薄めて使用していたことは、良く知られています。 このように、海水に含まれている微量なミネラルが、体内の健康バランスを保つという事に異論がある人は、いないでしょう。 海水には、60種類以上のミネラルが含まれていますが、バリ島の塩は、このミネラル分が出来るだけ 分離析出しないように生産されていますので、毎日取る塩分としてバリ島の塩を使うことによって自然に 体に不足しがちなミネラルの補給ができます。
最近、天然や自然塩という表示が目に付きますが、そもそも自然塩とは、どのようなものをさして言うのでしょうか? 現在のところこれらの表示に法的規制はなく様々な自称天然自然塩が市場に出回っているのが現状でしょう。また、 商品に書かれた説明だけでは、どのような塩を選択していいのかわかり難いし、商品に関する様々な情報を得たとしても、 基準がわからなければ、選びようがないと思います。 そこで、商品を選ぶときにポイントになる事を原料、産地、製法、に分けて、下記に書いてみました。
やはり、天日塩は、汚染のない海水を原料とする事が、最大のポイントです。インドネシアのバリ島は、これに当てはまります。
日本や、雨期のあるインドネシアのバリ島は、天日乾燥といえど短時間で塩を析出させる必要があるので、一度に干す 鹹水(海水を濃縮した液体)の量は、少なくなります。ですから、ミネラル分が分離析出しにくく、多くのミネラル分が含まれています。
大量の鹹水を長い時間かけて析出させるので、硫酸カルシウムや、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム等の塩類が 塩化ナトリウムと分離して析出し、非常に高濃度の塩化ナトリウム塩になります。
塩の化石、太古に海が干上がって出来たものと言われ、もっとも自然塩に近いと思われがちですが、その成分は、長い時間の中で ミネラル分が少なくなり、比較的高濃度の塩化ナトリウム塩であることが多い。
製法や、生産地により様々な種類があり成分も違うが、ミネラルを多く含むのは、やはり海水から作った天日塩です。
昔ながらの製法で、比較的ミネラルも多く残りますが、析出させる時間が長いとミネラルが分離する。
この製法も昔から行われていた製法で、火力の使い方によってミネラル含有量をあるていど調節できる。
洗浄、濾過する時に、多くのミネラルが失われ、それを補う為ににがりを添加するのは、もはや自然塩とは、 呼べないのでは、ないでしょうか
塩の種類 | 食卓塩 | 岩塩 | 天日塩 | ||
環境(産地) | 右記の岩塩や塩田の塩が原料 | 中国 | 大規模塩田 メキシコ、オーストラリア等 |
小規模塩田 バリ島等、汚染のない海が絶対条件 |
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製法 | イオン交換樹脂膜製塩法 | 天日乾燥、大量の海水を長い時間をかけて結晶化させていく | 塩田で濃くした塩水を少量ずつミネラルを損なわないように、天日で結晶化させていく | 塩田で濃くした塩水を釜で煮て結晶化させていく | |
成分 | 塩化ナトリウム99%以上 | 長い時間の中でミネラルの殆んどが失われている | 非常に高濃度の塩化ナトリウム塩、この塩にミネラルを工業的に足したものが天然塩として販売されている | ミネラル分を豊富に、バランスよく含んでいる。 | 火力乾燥の過程でどうしてもミネラルが失われる。 |
特徴 | ミネラルが殆んど含まれてないため塩辛さが強い | ミネラルが失われているため食卓塩に近い | ミネラルを足した塩は、もはや天日塩、自然塩とは呼べない | 塩かどの取れたまろやかな味で、素材の味を引き出す | 味は、天日乾燥に近いが、ミネラルがロスしている。 |
バリ島の塩 |